“式”とは?
数学で、
「式で表しなさい」と問われたときに、どうしますか?
まずは数字のみの例題。
例:
1本100円のボールペンを3本と、1冊150円のノートを2冊買ったときの、合計代金を式で表しなさい。
・・・
「式を書く」となったときに、
「100×3+150×2=600」まで書きますか?
それとも、
「100×3+150×2」までにしますか?
「“式”で表しなさい」ということならば、どちらでも正解です。
ただ、一般的には、まとめられるところまでまとめるのが解答のルールなので、
「100×3+150×2」は「600」までまとめて、答えになる、ということです。
ここで言いたいことは、
「=」が無ければ式ではない?と思い込んではいけない、ということ。
数学で扱う数や文字や記号であらわしたものは、全て「式」です。
これも「式」。
これも「式」。
これも。
これも式といえば式。
そして、
「式」の中で特に、
左の式と右の式が等しい関係だということを「=」で表したものを「等式」。
左と右が等しくない、大小関係があることを表すものを、特に「不等式」と呼ぶ。
つまり、
「式」を書くときに、絶対「=」をつけなければならない?という呪縛を無くしておいてもらいたいのです。
数や文字や記号であらわしたものは、全てひっくるめて「式」です。
例2:
1本100円のボールペンをa本と、1冊150円のノートをb冊買ったときの、合計代金を式で表しなさい。
・・・
答えは、
「100a+150b」で、もちろんいいのです。
でも、「100a+150b=・・・ ???」と悩んでしまっている生徒さんは結構います。
合計代金を表す「式」は「100a+150b」でいいんです!
例3:
ある店で先月売れた商品の個数はa個で、今月は先月の個数より20%減った。
今月売れた商品の個数をaを使った式で表しなさい。
・・・
答えは、
0.8a
これが「式」でいいんです!