古文・どんどん読もう。慣れましょう。〔2〕
引き続き、本居宣長(もとおりのりなが)「うひ山ぶみ」を、読み込んでいきます。
「また晩学の人も、努め励めば、思ひのほか功をなすことあり」
「また/晩学の人も、/努め励めば、/思ひのほか/功を/なすこと/あり」
「また/年をとってから学問を始めた人も、/努力すると、/予想外に/成果を/出すもの/である」
「また暇のなき人も、思ひのほか、暇多き人よりも功をなすものなり」
「また/暇(いとま)のなき人も、/思ひのほか、/暇多き人よりも/功を/なすもの/なり」
「また/暇のない人も、/意外と、/暇の多い人よりも/成果を/出すもの/である」
「されば、才の乏しきや、学ぶことの晩きや、暇のなきやによりて、思ひくづをれて、止むることなかれ」
「されば、/才の/乏(とも)しきや、/学ぶことの/晩(おそ)きや、/暇の/なきや/に/よりて、/思ひ/くづをれて、/止(や)むること/なかれ」
「そうであるから、/才能の/乏しいことや、/学ぶことが/遅かったことや、/暇が/ないこと/に/よって、/気持ちが/くじけて、/(学問を)止めては/ならない」
「とてもかくても、努めだにすれば、できるものと心得べし」
「とてもかくても、/努め/だに/すれば、/できるものと/心得(こころう)/べし」
「とにかく、/努力/さえ/すれば、/できるものだと/心得るのが/よい」
「すべて思ひくづをるるは、学問に大きに嫌ふことぞかし」
「すべて/思ひ/くづをるるは、/学問に/大きに/嫌ふ/こと/ぞかし」
「全て/気持ちが/くじけることは、/学問にとって/とても/好ましくない/こと/である」
100%すべてを、正確に訳す必要はありませんが、
おおよその意味が、つかめるまでは、さまざまな古文を、くじけずに読み込んでいきましょう。
ヨシナリ塾でした。